経営トップや改革を推進する人の人間観によって改革の体制づくりが違ってくる
2014/12/21
2枚の写真は、2014年12月9日、12日に「2015コクヨライブオフィスフェア」のセミナーで講演させていただいた時のものです。コクヨ様の許可をいただいて掲載させていただいております。
テーマは「成長する企業風土への改革」
サブタイトルは「成功するための必要な体制づくり」
今回、伝えたかったのは、どのように改革を進めるのか、その体制づくりの考え方、その基になる人間観の大切さです。
風土改革の成否はどのような推進体制を作るかによって決まります。
推進体制は経営者や改革を進める責任者、外部支援者の人間観によって違います。
「人間は強制や権威によって動く。やり方がわかれば一律に一斉にやらせたほうがよい」という人間観の下での推進体制は、
強力な推進組織(事務局)をつくって、同じやり方で一斉展開をし、改革が遅れれば強制や権威を使ってやらせます。定期的に改革の発表会をやり、遅れている部署にはプレッシャーをかけます。
これでは本質的には変わりません。
一方、「人間は多様である。自分で考える力を持っている。環境によって考える力や自発性が出てくる。人は指示や命令、強制では本心からの力は出てこない」という人間観の下での推進体制は、
推進ではなく支援、立場に関係なくやりたい人が。自由な発想・方法で、自発的にやる、発表はしたい人がする、という体制を作ります。
私は両方の人間観の下で作られた推進体制での改革を経験しました。
私の経験から後者の人間観の下での改革が成功すると確信しています。
今回のセミナーの講師の機会をいただいた改めて推進体制づくり関わる人の人間観について考える機会となりました。
手塚利男
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと