長期プロジェクトを振り返る
2014/05/07
今回の連休を利用して2002年の10月から風土改革の支援をさせていただいているある会社での活動を振り返ってみました。
風土改革支援の仲間の中でも1、2位を争うぐらいの長期プロジェクトとなっていますが、なぜ、続いているのか振り返ってみることにしました。
振り返り、整理してみて、何かがわかれば、仲間と共有していきたいと思っています。
2002年10月から私がプロジェクトリーダーとして支援活動をしてきましたが、その間、5名の仲間がお客様の要望に合わせてメンバー交代しながら支援してきました。
その5名の仲間は、私の支援方針に合わせてよく協力していただいたと思います。
しかし、支援方針は共有していても具体策になると多くの反対意見もありました。
例えば、毎月(時には2回/月)報告する「変革レポート」です。
「変革レポート」をお客様に提出することは、特に問題がないように思いましたが、当時、メンバーから強く反対されました。
文書で報告すると文書が独り歩きして上手く真意が伝わらない、レポートを作成しているとわかるとお客様が本音で話してくれない、・・・などが主な意見でした。
私は、そういうことが起きるかもしれないが、活動内容をまとめることはメンバー同士の考えかたや進め方、他のメンバーの活動状況の共有、そして最も大事なのはお客様側に我々の行動を知ってもらうということでした。
また、毎月、「変革レポート」をまとめていると、自分たちの行動の振り返りと次に何をやればいいのか整理ができるというメリットもありました。
メンバーの意見を聞いたうえで、最後は「やりましょう」と決めさせていただきました。
ちょっと強引でしたが・・。
その他、いろいろな意見の衝突がありましたが、多くの点で協力していただきました。
今、振り返ってみると、いろいろなことをやってきましたが私たちの得意とすることを押し付けるのではなく、改革の現場が刻々と変わる中、お客様が望んでいることに応えようとしてきたことだったのではないかと思います。
今回、“長期プロジェクトのポイントは何か”という視点でまとめましたので、このまとめたものを基に仲間から意見をもらおうと思います。
「変革レポート」ですが、全部で何ページになるのか数えてみました。
736ページでした。
少ない月は2ページ、多い月は19ページ、2003年10月から作成して先月の2014年3月号まで継続してきた結果です。
「変革レポート」作成で一番気を付けてきたことは登場してくる人が絶対に悪く見られないようにすることです。
1ページ、1ページ、めくるとその当時のことがよみがえってきます。
今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
きっと家族も読んでくれていると思いますが、また誤字脱字があったら厳しく指摘してくれると思います。
手塚利男
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと