場の効果
2013/09/26
ようやく朝晩少し肌寒く感じられるようになり、今朝は、久しぶりにネクタイをして出ました。
年を重ねると、首に年齢が表れますがネクタイで隠せるから良いですね(笑い)。元々ネクタイは好きですが・・・。
先日、一対一のやり取りでは真意が伝わらないが、同じテーマを「場」に持ち込んでやり取りしたら伝わったという、久しぶりに、場の効果が分かりやすい形で再認識しました。
Aさんに対してBさんが「あることの必要性」を電話でやり取りしたがどうも伝わらない。
ところが、AさんBさんも含む6人の場であらためて「そのことの必要性」のやり取りがAさんとBさんとで始まった。
そのやり取り、一対一でのやり取りと違うところは、直接AさんとBさんのやり取りではなく間にCさんが入って、「そのことの必要性」をCさんの受けとめかたで発言する。
更に、EさんDさんも「そのことの必要性」についてそれぞれの受けとめかたで自分の言葉で発言する。
そういうやり取りを通して、Aさんが「そのことの必要性」について理解した。
どうしても一対一のやり取りだと、すでに互いに相手に対して「彼はこういう人だ」という見方が邪魔したり、言い方が相手の頭にスッと入っていかなかったりしますが、違う人が言うと頭に入っていくということがあります。
また、他の人の「そのことの必要性」についての解釈ややり取りをちょっとだけ距離を置いて聞いていると冷静に判断できるということがあります。
「場」の中では、その議論について、一端下がって適度な距離で冷静にやり取りを見守ることも可能です。
基本的なことであえて取り上げることかと思いましたが、久しぶりに「場」を作って話し合う意味や効果を実感したので、書いてみました。
手塚利男
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと