仕組み(制度)と組織風土形成の関係
2013/03/06
最近、あらためて「仕組み(制度)と組織風土の関係」を認識したことがありました。
どんなに良い仕組みを作っても組織風土の問題があると仕組みが機能しないということは多くの人が知っています。
では、逆に仕組みの問題が組織風土に影響するということを理解できる人は少ないようです。
一緒に仕事をさせていただいたトヨタ式のKさんが「仕組みが定着すると風土になる」とおっしゃいました。
仕組みができていない場合は部門間などでトラブル発生が日常化しています。
トラブルの解決においても立場を利用して決めると、その決め方に納得できずしこりが残ってしまいます。
そのしこりが積み重なると関係性の悪化や被害者意識、諦めが増幅していきます。
それがつもりに積もって「被害者意識、諦め感の強い職場の風土」になっていきます。
一見すると、人の問題、人と人との関係性に問題があるように見えます。
そして、人と人との関係性を変えるところから改善しようとしますが、元々は仕組みに問題があるのですから、最終的には改善しますが遠回りをして、時間がかかります。
トラブルが多発している職場では「仕組みや制度」と「風土」の両面からみることが大事です。
手塚利男
株式会社プロフェスのミッション:
『健全な風土づくりから健全な組織・社会をつくる』
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと