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手塚利男のブログ

安全文化って?

2013/03/10

遠くを見ると黄色くかすんでいました。

 

中国からの黄砂かと思ったら、煙霧だそうです。

 

さて、先日、国会中継を見ていたら安部首相が原子力の安全に関する答弁で「原子力の安全文化」という言葉を使っていました。

 

安全文化?

 

組織風土(文化)と同じなのか?

 

以前、「福島原発事故独立検証委員会」が調査・検証報告書の中で、

 

原子力関係の元官僚や東京電力元経営陣が「安全対策が不十分であることの問題意識は存在した。しかし、自分一人が流れに棹をさしてもかわることがなかったろう」と述べていました。<中略>すべての関係者が「その場の空気を読んで、組織が困るかもしれないことは発言せず、流れに沿って行動する」<中略>

 

「福島原発事故独立検証委員会」では、空気を読む日本社会では原子力のようなリスクの高い大型で複雑な技術を安全に運営する資格はありません。と空気を読む風土(文化)を指摘しています。

 

安全文化とは何を指しているのか?

 

想像がつきましたが勉強不足の私にはこれまで耳にしたことがなかったので、インターネットで調べてみましたら、電気事業連合会のホームページに安全文化について解説していました。

 

http://www.fepc.or.jp/nuclear/safety/ikusei/anzenbunka/index.html

 

以下、ホームページから抜粋しました。

 

1992年にINSAGは報告書をまとめ、その中で、

「安全文化とは、『原子力施設の安全性の問題が、すべてに優先するものとして、その重要性にふさわしい注意が払われること』が実現されている組織・個人における姿勢・特性(ありよう)を集約したもの。」

と定義しています。つまり、「安全文化」とは、組織と個人が安全を最優先する風土や気風のことです。

 

そうか、安部首相もこれを指しているのか・・。

 

なら、是非、ホームページに記載されているような安全文化実現に向けてリーダーシップを発揮していただきたいと思います。

 

上記のような安全文化が本当に組織の隅々まで思考行動として浸透していたら東日本大震災での原発事故も被害を抑えることができたのではないかと思うと残念です。

 

明日で東日本大震災からまる二年経ちますが、健全な組織風土(文化)の浸透を支援している私として忘れはならない事故だと思っていますし、教訓にしなければと思います。

 

 

手塚利男

 

 

 

株式会社プロフェスのミッション:

『健全な風土づくりから健全な組織・社会をつくる』

 

 

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