自分たちが出す価値は何か?
2012/09/02
開発から生産、営業までの流れのプロセスイノベーションを仕掛けている部門、この部門の2カ月間の議論は「自分たちが出す価値は何か?」でした。
全社部門を相手にイノベーションを仕掛けていきますが、集まっている人たちは出身職場や強みや弱み、成功体験も違います。
しかも、多くのリーダークラスの人達は個性派ぞろい。
取組む課題に対しても言いたいことだけ言ってまとまらない。
このままでは方向性を見失ってバラバラになってしまいそうでした。
価値について議論が始まったのは、
リーダークラスが一枚岩になってイノベーションを仕掛けていく必要がありました。
そのためには、部門のビジョン・ミッションを自分たちの仕事の軸になるまでしっかりと共有するが必要だと考え、提案させていただいたことがきっかけです。
ビジョンとミッションを議論している時に、「価値」という言葉が入っているが、価値とは何だという質問がでました。
とても良い質問でした。
侃々諤々の議論が続きました。
そして、先週までの議論でようやく「自分たちが出す価値」について共有できそうなところまできました。
この議論を通して、自分たちが出す価値は何かということを見出せたこととは勿論ですが、価値の議論によって、互いに考えていること、前から疑問に思っていたことを率直に出し合って理解し合えたことです。
最初は議論の場がギスギスし、熱くなって、「もういいよ!」といって途中で議論することを諦めそうになる人もいましたが、最後まで議論してくれました。
今回の価値について、長い時間を使って議論しましたが、部下にビジョン・ミッションを自分の言葉で説明する時に、必ず価値についても説明しなければなりません。その時に、今回、深く議論したことが活かされることは間違いありません。
私も多くのことを学ばせていただき、嬉しく思います。
私のミッション:「出会いから秘めた変革の思いに火をともす」
●手塚利男の『ギスギスした職場はなぜ変わらないのか』(Nanaブックス)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901491873/
●「活気あるチームのつくり方」(通信教育)
http://www.iec.co.jp/products/course/business_skill/tu-04790/tu-04790.html
カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと