何のために診断するのか、使えない組織診断やES診断
2012/02/16
昨日は、組織診断やES診断の在り方について話し合う機会がありました。
改革支援先で大手調査会社の分厚い診断結果報告書を目にする時があります。
調査金額の多さに比例して報告資料も分厚くなるようです。
その分厚い診断結果をどう活用しているか?
一部の部署の人や、一部の管理職が見て、後は机の片隅に積まれたまま。
何のために調査するのか?
改善するためではないか?
とりあえず調べておく?
労働組合からの要請で調査する
なぜ、大手の調査会社に依頼するのか?
それは、悪い結果が出た時に、社内に「信用できる会社が出した結果です」と説明するためということもあるようです。
出た結果はある一面を見たもの。
出た結果を基に改善するために職場で話し合うための材料と考えれば、
悪い結果がでても、「その職場は問題だ」と決めつかないで
「なぜ、そういう結果がでたのか話し合ってみましょう」
とすれば良いのです。
大手の調査会社も出た結果を報告するだけでなく、その結果を基に話し合う、
改善していくというところまで関わっていただければ、
調査の仕方や結果の出し方も考えるのではないかと思います。
調査依頼をする側も考える必要があります。
手塚利男
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと