何から何まで短期的に評価する風潮がギスギス感を生んでいるのではないか
2010/07/18
私の著書「ギスギスした職場はなぜ変わらないのか(Nanaブックス)」でもギスギスする要因の一つに開発部門や生産技術部門などでの失敗が許されない情況におかれているために緻密な管理をあげています。
細かいことでも管理され、その管理も成功に導くための管理ではなく、失敗ないようにというチェックが主となっています。
以前は計画通りに結果を出してくれれば良いという考えから多くのことは現場に任されていました。
いつのころからか、結果だけでなくプロセスも重視しようとなり、管理項目の中にプロセスもチェックするようになったのです。
結果だけでなくプロセスも重視すると言う事は大事なことだと思います。良い面もたくさんあります。
“上手くいっていなかったら支援する”という視点で管理したらもっと違うかもしれません。
また、短いスパンで評価されることで仕事に対してゆとりが持てなくなっています。
企業間競争においてスピード重視は当然ですが、ギスギスする要因を改善していけばスピードは上がります。
競争状態であっても開発や生産技術分野では少し長い目で評価する必要があります。
“少し長い目で評価する”は国の在り方にも通じます。
毎週、「世論調査」というものが発表されますが、いつのころからでしょうか?
その世論調査、誰が望んでいるのでしょうか?
この毎週行われる世論調査も政治などにもギスギス感を生んでいるのはないかと思います。
風土改革支援現場でもそうですが短期的な変化を求める企業での改革の成果も大きなものは望めません。
国も企業も大局的な見方も必要に思います。
2010年7月18日18時
●手塚利男のつぶやき
http://twitter.com/tezukatoshio
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと