70歳介護士奮闘記〜帰ってきて〜Mさん
2022/06/04
私が担当している階でまた入院された
これで4人目
7月1日の朝のこと
出勤するとMさんが入院されるとのこと
やはりそうかと思った
この1週間、急に食が減った
Mさんは全食介助
ただ時々ではあるが自分でコップを持って飲まれようとする仕草をされることがあるので、その時は手に持たせてあげると少しだけ飲まれる
私が施設で働き始めた時からのお付き合いだから2年ちょっとになる
以前は刻み食だったが今はミキサー食になった
決しておすすめしたい食形態ではない
ただ以前にミキサー食でも毎食美味しい美味しいとおっしゃって嬉しそうに召し上がる方がおられた
Mさんはパーキンソン病にかかっており食事や水分の摂取量が日々大きく変わる
毎回、今日はしっかり食べていただけるだろうかと気になる
朝のスタッフとの挨拶でも今朝は召しあがった?という話題から始まる
全く召し上がらない時もある
その時はお薬も飲まれない
看護師さんからは、食べなくてもお薬だけは差し上げてくださいと言われているのでどうしても飲んでいただけない時には看護師さんに差し上げていただく
看護師さんも特別な技があるわけではない。私より少し無理に差し上げるだけ
この無理さ加減がわからない
召し上がったと思ったらお口の中に溜めて最後は吐き出される
吐き出すという行為もゆっくりと1分はかかる
その間、軽く声かけしながらじーっと待つ
別の日には積極的にお口を開けて召し上がる時もある
そのようなMさん、この一週間ほどでほとんど召し上がらなくなった
急激な変化だ
お顔の表情も生気がなくなった
3週間前にはご家族と面会されたばかりだ
先日、ご家族とも連絡を取って近々打ち合わせをさせていただく予定だった
Mさんはよく「○○がね」と息子さんの話をされた
息子さんは商社に勤めているらしい
10時50分、施設長の運転で病院に向かわれた
施設を出る時にこちらの方に軽く手を振られているように思った
早く帰ってきてほしいよMさん
カテゴリ:介護の仕事