「もんだ族」という見えない壁が改革を邪魔する
2014/07/08
最近は孫たちと一緒に暮らすようになり、毎日が仕事以上に刺激されっぱなしでブログもちょっとお休みモードになっていました。
少し古い情報ですが、7月1日の日経新聞に『施設再編拒む「もんだ族」』という面白い記事を見つけました。
首都圏の自治体は少子高齢化や時代のニーズに合わせて施設を大胆に見直したいが進まない。
その公共インフラの見直しの前に立ちはだかる壁について書いていました。
私も企業の改革の支援をしていて多くの種類のカベを経験しましたが、お役所内の壁を体験したことはありません。
お役所の代表的な壁は縦割り行政と言ってヨコの連携に立ちはだかる壁は想像できますが・・。
記事によると、市役所内で改革をしようとすると「もんだ族」が登場するという。
もんだ族とは「○○とはそういうもんだ」と主張し反対する人たちを指すらしい。
企業でいうとなんだろう。
「○○とはそういうもんだ」と言って反対するような場面は・・・。
すっと出てきませんが。
反対する壁ではなく、諦めさせようとする「もんだ族」なら出てきます。
上司からの理不尽な指示で納得のいかない仕事をやることになって、先輩に相談すると、「仕事とはそういうもんだ」と返ってくる。
「会社とはそういうもんだ」と返ってくる。
そして一歩踏む出さないための理由にしている。
最近読んだ心理学者アドラーに関する本によると、踏み出さない「目的」のために壁を自分の意思で作っていると言うことかも知れません。
あきらめて納得させるための「もんだ族」はたくさん出てきます。
特に、人生経験の長い大先輩層に多く生息しています。
自分の中にも「もんだ族」が生息していて、政治関係のニュース報道を目にしたときに、時々出てきます。
お役所の「もんだ族」を他人ごとのように言えませんね。
手塚利男
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと