1人ひとりの力が弱くても、つながると大きな力になる
2014/01/15
1月7日のクローズアップ現代「シリーズ 未来をひらく(2)“物語”の力が社会を変える」は、とても興味深い内容でした。
多様な人々を結びつける市民運動を理論化した話でしたが、人々をつなぎ、動かすことのできる「物語」を共有することの重要性を示していました。
市民運動には強制的にやるということはないと思います。それは企業の風土改革活動にも通じるものがあります。
TVを見ながら私は思わず以下のようなメモを取っていました。
「思いを共有する」→「一緒に行動したいと思う」→「信頼・関心」→「広がる」→「つながる」→「大きな力」
1人ひとりは小さな力でもつながれば大きな力になる。
人を動かす“物語”の力、人の心に訴えるには“物語”が必要だ、相手に行動するきっかけや勇気を与えるのが“物語”。
物語には3つの要素
セルフ 自分の活動の背景
アス 相手と共有する価値観
ナウ 今、行動する理由
人々が行動を起こしてくれるのは理念ではなく感情に響いたとき。
大事なのは自分を突き動かす動機
その根底にある価値観を言葉に表し、相手と共有すること。
「私はわかった」から「私たちはわかった」、これがアス、私たちの物語。
体験を共有する瞬間をつくる。これが重要。
動機には私利私欲があっても良いのではないか、良い活動をやっている人に「私」がある。
「(私は)楽しいからやっている」も良い。
苦しんでやっている人にはだれもついてこない。
組織風土改革で改革に踏み出す人がつながっていく、改革の動きを作っていくことととても似ている話だなと思って驚きましたが、同時に経験を通して身につけてきたロードマップデザインで考慮することと偶然にも同じでした。
手塚利男
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと