事実を伝えることのこだわり
2012/08/02
最近、講演や情報提供の場で私がいすゞ自動車時代に経験した風土改革事例を紹介する機会が何度度かありました。
何でもそうですが、事の始まりと終わりがあります。
私がいすゞの風土改革に関わった時には、既に、改革が動き始めて新社長が登場するという場面でした。
私にとって、勉強になったのは、当事者として関わり、しかも改革の火が消える寸前まで見ることができたことです。
私の話を聞こうという人の多くは、改革を上手く進めるためにヒントを得たいという人ですので、改革が盛り上がりはじめるところから最高に盛り上がった時の事例は参考になるはずです。
本来なら、そこで私の話を終えたほうが聞いていただいた方にとって元気や勇気付けになったと思います。
しかし、私は、改革メンバー間の葛藤や改革の後ろ盾がなくなる話、私が関連会社に出向する話、最後はいすゞを希望退職するところまで話をします。
そうすると、聞いていただいた人によっては、「ブラブラ社員(改革世話人)の最後はそうなるんだ、ちょっと切ないね」と、聞いていただいた人の気持ちも複雑に変わってくるようです。
これから改革に関わろうという人への応援のつもりでお話をしているのですが・・・。
難しいですね。出来るだけ事実を話したほうが参考になると思っていますし、良いところだけ切り取って話をするのは私の主義ではないので・・。
伝え方を工夫しないとダメですね。
私のミッション:「出会いから秘めた変革の思いに火をともす」
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと