活力のある製造会社の社長に共通したこと
2011/09/26
ある製造会社の社員満足度調査結果が好転しました。
そこの社長と話をしていて気付いたことがあります。
それは、活力のある製造会社の社長に共通したことであり、当たり前のことかもしれません。
社員の機微がわかる。
キーマンは誰かを見抜く。
何をやれば動きはじめるかが分かる。
工場の風土に合わせて、野球の星野監督スタイルが良いか、野村監督スタイルが良いか、判断して使い分けることができる。
パート社員のおばちゃんでも、古参の経営幹部とでも、しっかりとコミュニケーションが取れる。
例えば、
パート社員のおばちゃんが「これは無理かな」と思っているような提案でも直ぐに実行する。
昨年の夏に工場内が暑く、そのことを社長に立ち話で愚痴った。
社長が「どうすればいいと思う」という問いに、
パートのおばちゃんは、「天井のカベに、風が通る窓を付けてくれれば良いよ」と、
言ったおばちゃんは忘れているが、今年の夏にあわせて、社長の判断で簡単な窓を付け、風が通るようにした。
おばちゃんの反応は、想像の通り。
おばちゃんの口から、あっという間に「今度の社長は、現場の意見を聞いてくれる」という評判が広まる。
単純なことだが、その結果、色々な提案が出てきたそうです。
二つ目、
樹脂技術を活かして、取引先の会社に樹脂化部品の提案を試みてきたがなかなか進まない。
そこに、新しく着任した社長は自ら営業マンとなって、取引先の技術者をよんで自社の樹脂技術力をアピールしたり、部品の樹脂化のメリットや可能性を示した。
その結果、今までなかなか進まなかった樹脂事業が進みだした。
古参の幹部が社長をる目が変わったそうです。
これまでダメだと諦めていたことが、社長自らチャレンジしてくれたということが分かると、自分たちも行動してみようとなる。
「チャレンジ」を百回唱えるよりも、一回の行動のほうが説得力があります。
これらは、簡単に身に付くものではないと思いますが、自分ができなければ、上記のことができる参謀と組むことも必要だと思います。
今朝の上空は厚い雲に覆われて富士山を見ることができませんでした。
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと