本音で話し合うとはどういうことか
2011/08/14
よく「もっと本音で話し合いましょうよ」という意見がでます。
先日のオフサイトミーティングでも「今日のミーティングは本音で話せたのかなあ」という意見が出て、「本音で話すとは、どういうこと?」という議論に発展しました。
色々な意見が出ました。
「建前の気持ちを除いて、本心から出た言葉じゃないか」
「自分に正直な気持ちから出た言葉」
「事実に誠実」
「何とか良くしたいと思って、相手にとって耳が痛い話をした時に、言った自分が嫌な気分になる」
途中から、「本音とは何?」という議論から「本音で言える時はどういう時か?」という議論に。
「何としてでも改革したい」という思いが強ければ本音の意見がでるのではないか。
人間は限定的な合理主義者。
絶えず、取引コストで考える。
従って、自分の気持ちに正直になって、自分の考えを言おうとした時に、相手がどう思うか、嫌な気持ちにさせるのではないか、言ったことで後で自分が嫌な思いをするのではかいか、恨まれるのではないか、等、と考えて、それでも、自分の思いが勝ったときに言うのではないか。
という人もいました。
私も、最後の方の意見に賛成で、「この会社(職場)を変えたい。改革したい」という思いの強さが勝った時に出るのでないかと思いました。
但し、本音で話し合うということができるのは、限定的な範囲で大まかな価値観を共有しており、相手を理解していることが前提かと思います。
電車の中で、身も知らない人に対してよほどのことがないかぎり意見を言ったり、注意をしたりしない。本音で言って、気分を害した後でどんな報復をされるかわかりません。
最低でも、想いはあっても「この程度は言っても大丈夫かもしれない」と判断できなければ言えません。
「想い」と「本気」があって、伝わるのだと思います。
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと