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手塚利男のブログ

リスクの高い設備を扱う企業に相応しい企業風土とは

2011/06/29

原発の安全確認と再稼働に関するニュース、報道が多くなっています。

 

設備(原発)の安全確認に関しては、以前に自動車メーカーで生産技術を担当し自動加工ラインを工場に据え付ける仕事も経験しました。

 

こちら生産技術側が良いと考えても、実際にその設備を使って生産する製造部門が受け取ってくれなければ進みません。

 

受け取れるかどうかを判断する項目の中に「安全」があります。

 

正常時も、非常時も、作業している人の安全が保証されるか厳しくチェックされます。

 

それも、非常時の対応マニュアルは当然ですが、実際に自動運転中に作業者に適当に非常停止ボタンを押していただきます。

 

その非常停止ボタンを押した時に、設備はどうなるのか、作業者への安全は?また簡単に復帰できるか?復帰作業時の安全は?などなど“いじわる的”な確認を何度もします。

 

その経験からすると、原発の安全確認はどうしているのか? 机上だけの確認ではないと思います。

 

本当に安全は保障できるのか、“いじわる的”な非常停止状態を再現させて確認をするのが良いのではないでしょうか。

 

そしてもっと大事な安全対策は、問題が起こった時に問題に対して適切な行動がとれる企業風土になっているかということです。

 

現場がちょっとおかしい兆候が確認できた時に、その情報は速やかに上がっていくか?本当に安全第一優先で判断し行動する現場になっているか?

 

原発や航空、鉄道、などなどもっとたくさん、全ての活動に当てはまるかもしれませんが、非常時や問題が起こった時に適切な行動がとれる企業風土とはどういう風土か?

 

ハード面の安全確認とソフト面の安全確認も必要だと思います。

 

 

 

 

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カテゴリ:組織変革

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