今だからこそ労働組合の使命が問われる
2010/12/06
今日はある企業の方と労働組合が置かれている情況について意見交換させていただきました。
私が以前に勤めていた会社では、経営側と組合はある種対等な立場でより良い経営について考えていたように思います。
例えば工場の品質問題がなかなか解決しない場合、その結果として従業員に無駄な作業をさせることを問題視して何が問題なのか、いつまで解決するのか、など組合側から問題指摘をしていました。
時には改善計画を示すように依頼していました。
賃金引き上げの交渉や労働環境の改善の要求だけではなかったように思います。
また、従業員にとっては「駆け込み寺」的な存在でもありました。
最近というか、かなり前から組合の使命・役割が見えなくなってきているようです。
そのことが理由で加入率(組織率)が低くなったり、組合役員を希望する人が少なくなっているのかもしれません。
私は、企業の組織の中にも無縁社会化している今だからこそ組合の出番ではないかと思います。
組織風土の問題やマネジメントの問題、風通しの悪さの問題、働きがいの低さの問題など、組合の力を活かしてできることはたくさんあると思います。
組織風土の問題の原因に経営側に原因がある場合もあります。その時は組合の出番ではないでしょうか?
今日はそのような意見交換をさせていただきました。
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと