部門間対立の背景
2010/06/05
先日、風土改革支援先の生産技術部門の方たちと議論する機会がありました。
実は、私も生産技術の仕事を約8年、トラックのトランスミッションの生産技術を担当していました。
したがって、業界は違っても喜びや悩んでいることが共感できると思っています。
先日の議論の中で、生産部門との関係性が話題になりました。
生産部門ではコンサルタントも入ってTPSに取組んでいるのですが、設備の自動化に対しての考え方の違いがあり、そのことも原因で対立関係になっているようです。
また、生産部門がTPSの指導会があるたびに、生産技術部門への宿題や要望があり、中には高額な設備投資がからむモノがり、納得できないと言う事でした。
また、若手生産技術者が生産部門に行くと、批判的なやり取りに巻き込まれるとのことです。
いろいろ伺っていると、私が20数年前に経験したような内容ですので、理解することができました。
両部門とも目指しているところは同じなのですが、対立関係になっています。
背景には、自分たちの手柄を主張するようなことがあり、さらにその裏には部門間の損得意識があるように思います。
同じグループですから、最終的に良いものがきれば良いのですが・・。
私は、互いに批判するのではなく、一つのテーブルで一緒にアイデア出しを行うことが必要で、TPSのコンサルタントにはそういう場づくりをしてほしいと思いました。
TPSの指導会でも「こうあるべきだ!」と押し付け的なやり方になりがちですが、共有・共感できるようにすることが大事だと思いました。
私の支援としては、その辺りかなと思いました。
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと