お互いに踏み込まないのは?
2010/02/17
今日は風土改革支援先で部長クラスのミーティングに参加しました。
「仕事の連携ができないのはなぜか?」という話になった時に、「お互いの仕事に口を出さないようにしているから連携もないよ」という話が出ました。
「俺もお前の部門の仕事に口を出さない代わりに、お前も俺の部門の仕事のやり方に口をださせないぞ」という気持ちが強いんだよとおっしゃっていました。
これは、特に大手の会社に見えることです。
一見、皆さんとても紳士で相手に対してかみついたりしません。
私たちに対してもとてもソフトですが、「これ以上、入ってこないで」というオーラを感じます。
私が以前勤務していた会社にバスケットボールチーム「ギガキャッツ」がありました。
何度も日本一になっているとても強いチームでした。
そのチームは個性的な選手が多いことも話題になりましたが、チーム内では絶えず言い争いがあったと聞いていました。
言い争いの原因は、互いの試合中のプレーに対することだったようです。
つまり、絶対に勝ちたい、日本一になるんだという思いがあれば、自分のプレーだけではなく相手のチームメンバーのプレーにも口を出すのは当然です。
先の、大手企業で紹介した“互いの仕事に口をださない”は“絶対に勝つんだ”というような思いや目的意識がないことも大きな原因です。
部長クラスが今の仕事の仕方が許されるようなゆるい課題を出している役員クラスにも原因がありそうです。
(記:株式会社プロフェス 手塚利男)
カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと