世代間の対立が現場力を削いでいる
2009/07/28
風土改革支援先でのことです。
テーマは「製造ラインの改革」、どういうプロセスで進めるかのかについて議論がありました。
取り組まなければならない項目はたくさんありました。
しかし、どの項目も継続中のものがほとんどでした。
改善に時間がかかっているのはなぜなのかという議論になりました。
技術や設備の問題もありますが、どうも現場には「俺たちが頑張ってもなあ、しかたがないよ」「そんな取組みは無理だよ、簡単にできることではない」というあきらめ感と積極的に関わろうとしない「職場風土」の問題も見えてきました。
現場の人たちの主体的な関わりないと改革は成功しません。
特にベテランの人たちの積極的な関わりが少ないようです。
背景には「若返り施策に対するベテラン組の反発」「ベテラン組に対する若手組の反発」があり、互いにエネルギーを打ち消しあうようになってしまっているように思います。
いくら改革的な取り組みテーマを決めても、現場の意識が「あきらめ感」や「後ろ向き思考」「協力関係が薄い」ということだと改革が進まないのは当然です。
設備や工法に着手すると同時に職場風土改革に着手することになりました。
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一人からでもできる「ギスギスした職場を変える手法」を書きました。
タイトル名:『ギスギスした職場はなぜ変わらないのか』
著者:手塚利男
出版社:Nanaブックス
カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと