企業の運動部の廃部や休部で思うこと
2009/02/15
景気の低迷によって、企業が大幅な赤字が予想される中、運動部の廃部や休部、モータースポーツからの撤退、等が起きています。
今から10年ちょっと前になりますが、私が以前に勤めていた会社でも経営が悪化した時にバスケットボール部「キガキャッツ」や野球部が廃部になりました。
「ギガキャッツ」は日本リーグで何度も優勝した実績を持つバスケットボールチームでした。
野球部も今回廃部となる日産自動車と同じように都市対抗野球大会に出ていたチームでした。
野球部を廃部と決めた年に都市対抗野球大会で優勝し憂愁の美を飾りました。廃部となった悔しさがエネルギーとなったのかもしれません。
企業内の運動部がどういう効果があるのか金額で表すことはできません。また、経営に与える効果も数値で表すことは難しい。
ただ言えることは、自分たちのチームを社員が一緒になって応援することが組織の一体感を生みだすことは間違いありません。
昨日まで仕事でギスギスしていた仲間と球場に行って一緒に応援することでギスギス感がなくなるということもありました。
また、普段あまり交流のない部門の人たちでも野球場で一緒になって応援することで今までよりも協力関係ができてきます。
運動部を廃部することによって軽減されるコストはそんなに多くはありません。
むしろ、「コストの軽減」よりも「危機感を促す」ために行っているのではないかと思ってしまいます。
廃部や休部は仕方がないのかもしれませんが・・組織内の潤滑油にあたる部分がなくなるのは気になります。
今でも、バスケットボール部「ギガキャッツ」で活躍していた選手が、トヨタやアイシン、日立のチームで活躍している姿をみると嬉しくなります。
カテゴリ:時事問題