先見性はどうやったら身につくのか
2014/07/27
私が風土改革支援をしているM社は地方に本社を置いているがシェア6割、業界の利益の9割を占めているトップ企業。
創業55年のこの企業、会社の歴史をお聞きすると“目からウロコ”の施策がズラリとを並んでいる。
業界のしがらみや規制を壊して今の好業績につながるビジネスモデルを作り上げてきている。
あるとき、そのM社の創業者が講演した時、
「その“目からウロコ”の先見性のある施策はどうやって思いついたのか?」
「その先見性はどうやったら身につくのか?」
という質問を受けたそうです。
その時に、その創業者は、「先見性があるのではなく、経営のトップとして、一番真剣に考えてきただけです」
「一番高い給料をもらっている者として、真剣に、真剣に、考えたらそうなったのです」
と答えたそうです。
ある施策に取り組むように指示した時に、社内から猛反対があったそうですが、
その時に
「できない理由を全部出しなさい。私が解決してあげるから」
とおっしゃったそうです。
反対されたことをあえてやったことにM工業のさらなる発展に繋がり、今日のビジネスモデルになっている。
似たような話を7月9日の日経新聞の記事「革新力〜変える意志①」に見ました。
それは、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長の「革新を生み続ける秘訣」に関する紹介です。
<一部抜粋紹介>
コンビニの時も銀行の時も無謀と言われた。でも本当は皆に反対された方が可能性は大きい。そうすれば成功できるのは一人ですから。
何か、共通するものがあると思いました。
手塚利男
★「ギスギスした職場はなぜ変わらないのか」(日経ビジネス人文庫)
★手塚利男の『ギスギスした職場はなぜ変わらないのか』(Nanaブックス)
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★通信教育用テキスト本『活気あるチームのつくり方』手塚利男/アイ・イー・シー
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと