その強い思いはどこから来たのか?
2014/03/17
先週、製造会社の管理監督者の前で、「あなたが動けば周りが動く大事なのは“思いを持つ”と“思いを持った人のつながり”〜普通の社員でも会社を変えることができる!!〜」という題で話をさせていただきました。
普通の社員の私が、前に勤めていた会社で体験した改革活動、なぜ? どういう思いで活動したのか、なぜ一歩踏み出せたのか、について話をさせていただきました。
振り返ってみると一番に上げるとすると、“自分のために変えたい”という強い思いと、二番目には支えてくれる、共感してくれる人たちがいたということです。
強い思いは、会社のためと言うより、自分のため、自分が取り組んだ仕事へのこだわり、でした。
その思いはどこから来たのか、一部紹介します。
私が取り組んでいた仕事はトヨタ生産方式をモデルにして改革を進めていすゞ生産方式を社内に構築することでした。
その改革に対して、「強引だ、強制的だ」と受け止められて現場から拒否されるようになりました。
一部の現場では上手くいっていたところもありましたが・・・。
その改革に対する批判の声が強まり、経営が赤字に陥った時、「この改革がつぶされるのではないか」と思いました。しかし同時に「潰されてたまるか!」という強い思いもありました。
これまで取り組んだ仕事の本当の良さがわかってもらえないうちに中止にさせられてたまるか!と思いました。
思ったら一歩踏み出すのが私の性格のようです。
会社という組織において、自分で配属先を決められるわけはありません。自分が希望する職種に就くことはできません。
私は、最初、設備保全課に配属されました。保全課では工具類を腰にぶら下げて意気揚々と工場内を走りまわっていました。設備保全の仕事が好きになり、遣り甲斐を感じていました。自分が工場を守っているという思いがありました。
その後、技能職から技術職に区分変更した時に異動、生産技術の仕事に就きました。
この生産技術という仕事も好きになり、とても遣り甲斐のある仕事で夢中になって取り組みました。現場の監督者とは対立することもありましたが・・。
その後に、トヨタ生産方式をモデルにした「いすゞ生産方式」を社内に構築する仕事に変わりましたが、この仕事も好きになり、モノづくりの考え方が180度変わりました。この仕事も夢中で取り組みました。
このように自分の意図しない異動もありましたが就いた仕事はどれも面白く、夢中になって取組ました。
自分で言うのもなんですが、その仕事の好きなところを見つけ、探求心をもって取り組むような性格があるようです。
この性格が思いの源になっているようです。
今も、風土改革の仕事も、同じ、好きで、こだわりを持ってやっています。
手塚利男(コアネットワークデザイナー&コアネットワーキングするスパイダーマン)
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと