スローガン「安全が生産に優先する」
2012/10/03
日本触媒の工場爆発事故が報道で大きく取り上げられています。
多くの犠牲が出ました。
爆発直後の様子をTVで映像が流されたとき、工場内に「安全が生産に優先する」という看板が見えました。
その看板の後ろでは炎と黒い煙が見え、それは何を意味しているんだろうかと思いました。
消防への通報が遅れたのではないかと報道されていますが、なぜ遅れたのかは調査が進めば真実が見えてくると思います。
私も工場の安全管理責任者として2年間就いていたことがありますが、消防署への通報の判断が難しい時があります。
判断を難しくしている理由の1つに、工場内に消防署が入ると安全が確認され消防署からの許可が得られないと工場の再稼働ができません。
したがって、本音として、最後の最後まで消防署に連絡することをためらったのではないかと思います。
工場内に掲げていた「安全が生産に優先する」という言葉が、日々の行動の中でどのような形で共有されていたのでしょうか。
今後の調査に注目したいと思います。
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと