実践マネジメント研修を終えて思うこと
2012/02/24
風土改革支援を行っているM社の実践マネジメント研修を終え、あらためて「これを1人ひとりの社員が実践するためのフォローを考えなければ」と思った。
部門長クラスから始めて、部長、課長、係長、そして主任、主任だけでも250名、ようやく1サイクル、終えた。
本来なら、社員1人ひとりに「自分のミッションは何か?」を考え、取り組む課題を考える機会をつくることも必要。
有名な逸話「3人のレンガ積み職人」のように、社員1人ひとりが、毎日曇った顔でレンガを積むのではなく目を輝かせて「大聖堂を建てています!」と言えるようにする。
これがM社の目指す姿。
ミッションマネジメントについては、あまり著書は多くないように思います。
それだけ、本気で取り組んでいる企業も少ないのかもしれない。
3年前に「ミッションマネジメント」の本を見つけたが、社員が具体的に課題まで浸透させた例もない。
その本では、会社としてのミッションは必要性を示しているが社員の仕事レベルまで浸透の必要性は示していなかった。
いくつか事例が紹介されていましたが、ミッションの例と経営側がどう考えているかまでで実践版ではありませんでした。
中には立派なミッションを掲げていながら大事故をおこしている企業も入っていました。
あらためて、本当に、実践的なミッション経営が実現できれば他企業と差別化できると思います。
これまで私が支援してきた企業や、今支援している企業も、実態はレンガを積んでいるか、良くてカベを作っているレベル。「大聖堂を建てる」という思いは感じられない。
経営トップはミッションらしきものを掲げているが、マネジメント層の意識はレンガ積みかカベづくりのレベル、その下の人たちは、レンガを如何に早く積むかに目がいっている。
右の添付資料を読んでください。目標と目的
「目標」と「目的」について紹介していますが、「金メダルを取る」というのは目標(大聖堂をつくる)というレベルで、「多くの人に喜んでもらうんだ」というのが「目的」に当たる。
「多くの人に喜んでもらう」ためなら頑張れる。
「多くの人に喜んでもらう」がミッションとしたら、
ミッションが浸透している組織・企業は困難なことにも諦めないで頑張れる。
今後の支援の方向としては、「ミッションマネジメント」への転換ではないかと、
今日、M社の研修支援を終えて思ったことです。
私のミッション : 出会いから内なる使命感に火を灯す
●手塚利男の『ギスギスした職場はなぜ変わらないのか』(Nanaブックス)
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●「活気あるチームのつくり方」(通信教育)
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと