傘の骨型コミュニケーション
2011/09/04
スコラ・コンサルトの柴田さんが、企業の経営幹部に問題提起する中に「傘の骨型リーダーシップ」という言葉が出てきます。
同じことかもしれませんが、企業幹部やマネジメント層で見られるコミュニケーションの問題として、「傘の骨型コミュニケーション」があると思います。
“傘の骨型”というのは、中心に対して縦の骨がそれぞれつながっているが、骨だけで布が張っていないために骨と骨がつながっていない。
企業組織でみると、経営トップと各役員が個別にやり取り(一方的に指示されている)ができている。しかし、各担当役員間で、それぞれがトップとどういう議論がされているのか共有できていない。
トップを交えて立場を超えて一緒に考えることができていないことが原因。
既存の会議の場で共有できているかと思えば、会議では深い議論ができない。
傘でいうと、布が張っていて布を介して骨と骨がつながっているように、トップを中心に各骨が布を介して、傘がパンと張っているように深いやり取りが必要だと思います。
これは、どんな組織でも共通することです。
政治の世界でいうと、各大臣は総理と個別にやり取りしているが、総理と全大臣が一緒に集まって話し合いがないということに似ています。
不思議に思われるかもしれませんが、経営トップを交えて経営幹部が一緒に考えることができず、私たちが場づくり支援をすることも多くあります。
私たちの役割は、骨だけに傘に布が張れる手伝いをすることです。
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと