自律的な行動を求めるなら「理解し合う」手間を惜しまないでほしい
2011/07/25
年度課題推進計画。
その計画を示されて「よし!やろう」と思えるか、「そんなの無理だよ」と最初から諦めるか、様々です。
あってほしい姿が「よし!やろう」という気持ちになることです。
しかし、多く現場で見えるのは「そんなの無理だよ、現場の大変さを分かっていない。その計画はAさんの判断で作ったんだよ。相談を受けていないよ。上からの指示で作ったのではないか。」と冷たい反応です。
重要な課題の実施計画は責任を持っている人が決める。
それが責任と権限でもある。
しかし、誰が決めても、決めたことの背景、疑問があれば質問を受ける、答える、などのやり取りをしながら理解し合うことが必要です。
相互方向のやり取りがあるから理解できます。
ただ「計画」を示しただけでは理解されません。
しかし、多くの企業現場で、「理解し合う」ための手間を惜しんでいます。
特に最近、スピード化を要求されてから手間を惜しむマネジメント層が増えてきました。
自分たちの課題に注力し、早く後工程に渡すことをしています。
その結果として、疑問を持ちながらやったり、不信感が強くなって互いに協力することが出来なかったりして、多くのロスが発生しています。
多くの人出を抱えている企業は、貴重な人材の貴重な時間をムダ使いしています。
そのムダな時間を生まないためにも、多くの知恵を活かすためにも、単に計画を示すだけではなく、質問ができる雰囲気をつくって、やり取りしながら理解を深める時間を確保してほしいと思います。
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと