1級を目指す意味
2011/05/13
先日、お客様のところで、溶接のマイスター(会社での技能評価制度)の方から「若手が1級を目指す人をもっと支援したい。しかし、周囲からは今の溶接作業ではそこまでの技術を要求していないから目指すのは個人的なものであるから補助金も必要ないのではないか、と、言われている。どうしたら良いか?」と相談がありました。
私は、1級を目指すのは意味があることだと思っています。
確かに、今の溶接作業では1級の技能までは必要ないのかもしれませんが、1級が取れる人は技能だけではない。
精神力や集中力も必要。
どうやったら技能や精神力を高められるか考える。その考える力も要求される。
1人だけでは出来ないから、周囲の人に対する感謝の気持ちも出てくる。
その結果として、人間力が養われる。
そういう人がたくさんいる会社が組織力を高めると思います。
また、1級を取った人が次の1級を目指す人を指導する。その時に指導力が身に着くという効果もあります。
私は、社員から魅力ある会社というのは、そういうところ(1級を目指す)にも支援する会社だと思います。
手塚利男
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カテゴリ:組織変革