久しぶりに「お役所仕事」という言葉を思い出しました
2010/08/04
連日暑さが続きます。
こう暑いと、集中して考え資料をまとめる効率が落ちるように思います。
先日、風土改革支援先の職場の問題を探るために個別ヒアリングをさせていただき、そのまとめをしていますが思うように進みません。
話が変わりますが昨日辺りからニュースで「消えた高齢者」が取り上げられています。
登録上はそこに住んでおられるはずの高齢者の方がいないという問題。
それが、どうもあちこちの自治体で起こりそうなのです。
しかし、驚きました。
特に高齢者の場合は本人に直接会って実在するのか確認しているのかと思ったら、必ずしも直接会って確認しているのはないということです。
理由は、色々な制約があるからということのようです。
昔は、「これは決められたことですからできません」「こういう規定がありますからできません」という返事が返ってくると「お役所みたいな仕事の仕方はやめようよ」と言ってきました。
最近は、自治体によっては熱心に改革に取組んで成果を上げていますので「お役所仕事」という言い方は遠慮していましたが、今回の問題をみると再び悪い例として「お役所仕事」という言葉を使いたくなります。
私の本の「ギスギスした職場はなぜ変わらないのか」(Nanaブックス)にも書いていますが、組織がギスギスし生産性を下げている時は、制約条件を理由にもっと踏み込んでいかなければならない仕事に対して逃げている時です。
制約条件を理由に自分の使命を果たすことから逃げているのです。
今回の高齢者の実在の確認も制約があってもう一歩踏み込んだ仕事ができないということのようですが、それなら、その制約を変えれば良いじゃないかと思います。
制約条件を理由にあまり面倒なことをやりたくないという姿勢がチラチラ見えてきてしまいます。
●手塚利男のつぶやき
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●手塚利男の『ギスギスした職場はなぜ変わらないのか』(Nanaブックス)
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと