「工場長、頭を丸刈りにしてください」
2010/07/31
「工場長、頭を丸刈りにしてください」
これは、風土改革活動で1人ひとりが自ら変わろうという社員に対して呼びかけるための方策を工場のトップと相談していた時に私が申し上げたことです。
工場では工場長の言動はとても重く影響力は絶大です。
その影響力のある人が率先して変わって見せることが大事だと思ったので、冗談みたいな本気みたいなことを「工場長、頭を丸刈りにしてください」と申し上げたのです。
もちろん、頭を丸刈りにはしていただけませんでしたが、何か見える形で「私も変わる」という事を示す意味は理解していただけました。
その工場長はとても優秀な方でしたのでこれまでは的確な指示をしてきました。部下はその指示に従ってやっていれば良かったので、いつの間にか指示待ち社員が増えてきていました。
指示待ち社員を主体的に動く社員に変えるために、先に指示を出すのではなく、じっと我慢し、下から提案が上がってくるのを待つという姿勢を示していただきました。
この“待つ”ということはなかなか苦しかったようです。
よく経営者は社員に変化やチャレンジを求めますが、改革が進まない会社に共通していることは自らの行動が見える形で変える経営者は多くないように思います。
混乱も覚悟で変化を求めるのでしたら、是非、社員に変化を求める以上に経営者自ら変化を示してほしいと思います。
2010年7月30日
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと