不平不満も変革のエネルギーになる
2010/05/25
会社の情況によっては変革活動の入り口として、最初から新しい課題について議論することから入ることがあります。
しかし、新しい課題を考える前に、これまでに溜まった“不平や不満のガス”を抜いてからでないと次のことが考えられないという会社もあります。
ここで、不平や不満は問題だと捉えるかといことですが、私は問題だとは思いません。これも変革のエネルギーと見ています。
何事もなく、すんなりと新しい課題について議論できるということはむしろおかしい。
「こうありたい」「こうなってほしい」「こういう仕事の仕方をしたい」という思いや期待があるから、そのギャップとして不平や不満となるのです。
したがって、ガス抜きと言う言い方は失礼ですが、「おかしい、なぜなんだ?」「こうありたい」「こうなってほしい」「こういう仕事の仕方をしたい」を思いっきり話せる機会を設けることで、次の事を考えるきっかけになるのです。次の変革のエネルギーに変わるのです。
まずはしっかり聞いてあげることです。そのためには不平不満を言える場を作ってあげることです。
このガス抜きをしながら「ガス発生の源」はどこにあるのかを考えることもできます。
このプロセスを踏んでいくことが、変革が成功することにもつながります。
ただし、不平不満を吐き出させる、ガス向きをする、そうすれば変革のエネルギーに自然に変わるというわけではありません。エネルギーに変える工夫が必要です。
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと