選抜教育の落とし穴
2009/12/16
大手企業では、次世代の変革型リーダー育成と称して、各部門から推薦を受けた社員を集め、約1年間研修を行っています。
しかし、よく聞く話として、研修で、用意された舞台では活動できても職場に戻ると期待した活動ができないと言う事です。
研修期間中での課題の出し方の問題なのか、研修から帰ってきた人を活かすことが出来ない職場の問題なのか、活躍できる場を提供できなことが問題なのか、いろいろ議論されているようです。
私は人選される社員の問題もあると思います。
もともと人事が人選する社員のほとんどが優等生です。優等生はやや変革能力に難があるように思います。バランス型の人が多いように思います。
そういう人は、意外とチャレンジしないように思います。
私は、人選する時に、優秀な人と合わせて雑草のような異端児も入れてほしいと思います。
雑草のような異端児はバランスに難があるために上司からの評価は良くありません。
したがって、選抜メンバーに入ることはありませんので、意図的にメンバーに入れる必要があります。
それが出来るのは研修を企画する人事です。人事には上記のような視点を持ってほしいと思います。
(記:株式会社プロフェス 手塚利男)
カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと