現場とスタッフの関係、技能職と技術職の関係
2009/10/26
今日は、あるメーカー系の風土改革支援におけるシナリオの見直しをしました。
メーカー系企業の風土改革支援で必ず出会う場面が「現場とスタッフ」の関係です。
この会社も同じことが起こっています。
互いに「余計なことを言うな」という関係
または
互いに「あそこは大変だから、頑張っているから、言えない」という関係。
前者は、良く言えば“プライドや責任感”からくるぶつかり合い。悪く言えば縄張り争い。
後者は、特に環境の厳しい職場に起きることですが、「熱や、粉塵、音、などで厳しい環境でやっているから申し訳ない」という「遠慮、気遣い」。
お互いの仕事の仕方に踏み込めていないために、ムダや問題が解決されません。
現場とスタッフだけではなく、技術職と技能職、の関係です。
現場や技能職からは「スタッフや技術職は俺たちより高い給料を取っているんだからやるのは当たり前だ」と気持ちが見え隠れします。
“給料が違うから”ということを前面に出して「協力できない」と、はっきり言う人もいます。
これに対しては、管理者側も「こうします」とは言えない状況です。
そこは出来るだけ触れたくない・・・という感じです。
私は、あえて、そこは避けないで「給料と働きがいは違うのではありませんか?」と、それぞれのキーマンにザックバランに話し合う場をつくることを提案しています。
多くのメーカー系の企業には、「この関係」が根強く残っていて、改革のブレーキにもなっています。
一緒に知恵を出し合えば、もっともっと生産性が高まることは間違いありません。
日本だけでしょうか?
現場とスタッフ間や技能職と技術職間の葛藤が起きているのは・・・。
カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと