状況は刻々と変化する
2009/02/01
本を出版するにあたり出版社から助言をいただきながら書き始めたのは昨年の8月。
実際はその前から一人で書きためていましたが・・・。
内容は「あなたでもギスギスした職場はこうすれば改善できます」という内容です。
本の中で改革の事例を紹介していますが、コンサルの立場としてはお客様の許可がなければ社名を出すことはできません。
社名を出しているのはいすゞ自動車だけです。なぜなら私が勤めていた会社で、私が関わっていた風土改革を紹介しているからです。
最近少し困ったことが置きました。
昨年の暮れから「いすゞ自動車の期間従業員と派遣社員の契約打切り」という内容のニュースが連日のように伝えられました。
法には触れていないと思いますが世の中の心情的には批判を浴びやすい内容でした。
本では風土改革が進んだ様子を紹介しています。
「なんだいすゞの事例か」と言ってあまり読んでいただけないかもしれません。
出版社側とも相談しましたが、改革が実現できたのは事実ですし、今、ギルギスして困っている職場の改善には十二分に参考になる、という判断で本の内容は変更しないことになりました。
いすゞが風土改革に着手した時に、当時の社長は「社員の懐には決して手を入れない」と宣言していました。
「社員の懐には手を入れない」というのは賃金には手を付けないということです。
私たちはこの言葉に安心して改革に取り組むことができました。
状況は刻々と変化します。
3月15日に書店に並ぶころには今と状況が変わっているかもしれませんね。
カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと